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ライフスタイル

コンシャス・ファッション(良心的なファッション)

2022-02-23

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

韓国のファッション業界、今のトレンドはコンシャス・ファッション(良心的なファッション)です。何かと言いますと、環境に優しいファッションです。素材の選定から製造、輸送、保管、販売、再利用まで環境に考慮して服を作り、消費するという意味です。その背景には消費者の意識の変化があります。価値があり、倫理的な消費を目指そうというものです。例えば、環境に優しい製品を買い、環境汚染の主犯だと言われるような企業の製品は買わないなど、消費活動を通じて、企業により積極的にエコ活動を行うことを求めるものです。

このような動きが韓国のファッション業界を動かし、エコ製品の開発、環境に優しい製品からデジタルファッションショーまで様々な方法で炭素排出量の低減を目指しています。

具体的にブランドごとの動きを見ていくと、Eランドのブランド「スパオ」は持続可能なファッションを強化するために2023年までにデニムライン全体をエコ素材に変える計画だと発表しました。現在、エコデニム製品の割合はデニム製品全体の40%に過ぎませんが、今年の春夏シーズンには60%、2023年までには100%エコデニムにするというものです。これまでにもスパオのエコデニム製品の販売量は2019年が2つのスタイルで3000着、2020年には31のスタイルで5万着、2021年には112のスタイルで20万着と確実に増加しています。デニムは加工の過程で40段階のウォッシングと、1着あたりおよそ7000リットルの水が必要になります。スパオの関係者は「環境に優しい素材の確保とオゾン加工、生産国家の環境発展という3つの善循環システムを整備してエコデニムの比重を増やしていく」と語っています。

サムスン物産のファッション部門で最も環境問題に積極的なブランドがビーンポールです。ペットボトルをリサイクルしたクルミ型のニットのバックや、アメリカのエコ品質認証を得たバックなども販売しています。ビーンポールでは2020年からエコ製品ラインのビーサイクルを販売しています。そして環境汚染に対する警鐘を鳴らす目的で環境に優しいシステムを構築しています。リサイクル素材の使用、動物福祉システム遵守のダウンを使用、環境汚染誘発物質を含んだ生地の使用の縮小などを三大基準としています。

アウトドアブランドでも自然保護に積極的です。環境汚染で自然を破壊すれば野外活動ができなくなることを憂慮しているからです。アウトドアブランド「ネパ」は100%環境に優しいリサイクル素材で製作したリュック「スピア」の販売を始めました。さらに山林庁と共に朝鮮シラベの木など絶滅危機にある高山地域の針葉樹種保存のための寄付活動にも協力し、消費者の参加も促しています。またノースフェイスは北京冬季オリンピックで韓国選手団のユニフォームを担当しましたが、その素材としてエコ素材を使いました。

環境保護、環境に優しい、エコ製品、リサイクル素材などというのは今では世界的に進むほかない道のようです。そしてKファッションもまたその道を確かに歩んでいるようです。

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