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論点

北岳山への立ち入り制限、全面解除

2022-04-09

ニュース

ⓒYONHAP News

大統領府青瓦台の北側にある北岳山(プガクサン)への立ち入り制限が6日から全面解除されました。

北岳山への立ち入り制限は2020年11月に北側の斜面で解除されていましたが、今回南側の斜面についても制限が解除され、市民は北岳山全域に自由に立ち入ることができるようになりました。

北岳山は朝鮮王朝時代の王宮である景福宮と青瓦台の北側にある山で、白岳山とも呼ばれています。

花崗岩からなる山で、高さは342m、高さ338mの仁王山 (イヌァンサン)、125mの駱山 (ナクサン)、262mの南山 (ナムサン) とともにソウル中心部を取り囲んでいる山の一つです。

北岳山への立ち入りは1968年1月の北韓の武装ゲリラによる青瓦台襲撃未遂事件を契機に、警備などの理由から一般市民の立ち入りが全面的に禁止されました。

当時、北韓の特殊部隊所属の武装ゲリラ31人が朴正煕大統領や閣僚を暗殺するために休戦ラインを越えてソウルまで侵入しましたが、北岳山で警備中だった韓国軍及び警察と銃撃戦となり、せん滅されました。

北岳山の面積はおよそ110万㎡、登山道の長さは5.2㎞です。

青瓦台の関係者は、北岳山への立ち入りが全面解除されたことで、仁王山、北岳山の北側の朝鮮王朝時代の城郭、南側の三清(サムチョン)公園の登山道がつながることになり、都心でありながら自然の中で登山を楽しむことができるようになったとしています。

青瓦台は、軍の施設や鉄条網などを撤去し、登山道を再整備しました。

青瓦台は北岳山の全面開放について、北岳山への立ち入り制限を解除し、北岳山を市民に返還するとした、2017年の大統領選挙での文在寅大統領の公約を実現したものだと説明しました。

文在寅大統領就任後、2017年に青瓦台前の道路が24時間開放され、2018年には仁王山への立ち入り制限が全面解除されました。

尹錫悦(ユン・ソギョル)次期大統領は大統領執務室を今の青瓦台から国防部庁舎に移転し、大統領府青瓦台を市民に開放するとしています。

大統領府青瓦台が開放されれば、北岳山への立ち入り制限全面解除と相まって、市民にとってはより大きな憩いの場ができることになります。

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