セウォル号惨事から10年、記憶と記録
2024-04-19
新型コロナウイルスの大流行が続くなか、世界第2位の経済大国の中国の経済が速いスピードで回復しています。
中国のことし7月から9月までの第3四半期の実質GDP =国内総生産の成長率は4.9%で、前の四半期の3.2%に比べて1.7ポイント上昇しました。新型コロナウイルスの流行で、中国経済はことし1~3月の経済成長率がマイナス6.8%となりましたが、1~9月では0.7%と、プラスに転じています。中国はことし、主要国のなかで唯一、年間でプラス成長を達成できると予想されています。
中国経済の好調で、ドルに対する人民元の相場は上昇。中国との経済的な関係が深い韓国のウォンも上昇しています。V字型の回復に成功した中国経済の成長は、韓国経済にも前向きな影響を与えるものとみられています。中国向けの輸出、なかでも自動車や電子部品、化粧品の輸出の急速な回復が見込めています。
中国経済の回復は、韓国経済にとって明らかな好材料ですが、韓国経済をめぐる環境はそう甘くはありません。アメリカとヨーロッパでコロナ感染が再び勢いを増し、回復に向かっていた景気が二番底に至ることへの懸念が高まっているほか、アメリカでは、大統領選挙が近づき、追加経済対策をめぐる協議の行方に不透明感が強まっています。対外依存度が高い韓国経済の先行きは、予断を許さない状況です。米中による通商対立がさらに激しくなる可能性が高いことも、韓国経済の足を引っ張る要因です。
不確実性が高まるなか、経済の安定につながる対策をタイムリーに打ち出していくことが課題となっています。
2024-04-19
2024-04-17
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