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国民詩人ナ・テジュ 日本で広がる詩の世界

#韓国WHO‘SWHO l 2026-01-05

玄海灘に立つ虹

国民詩人ナ・テジュ 日本で広がる詩の世界
今、ニュースやインターネットで話題になっている人物、前からよく名前は聞いているけれども一体何をしている人物なのかよく分からないという人をマルコメの視線から3つのキーワードでご紹介していくコーナーです。 

新年最初に取り上げるのは、韓国を代表する詩人、ナ・テジュさん(80)です。

 ■ 日本での人気

ナ・テジュさんは1945年生まれ、今年80歳の現役詩人です。
忠清南道・西川郡で生まれ育ち、公州師範学校を卒業後、小学校教員となりました。
各地で教壇に立ち、教頭・校長を歴任。2007年、公州市の小学校長を最後に、43年間の教職生活を終えています。

詩人としては1971年、『ソウル新聞』新春文芸で登壇。
1973年に初の詩集『竹藪の下で(대숲 아래서)』を出版しました。
現在も創作活動を続けており、公州市には彼の作品を展示した文学館があり、多くのファンが訪れています。

ナ・テジュさんの詩は、小学校・中学校の教科書にも掲載されるほど身近な存在です。
やさしく平易な言葉で綴られた詩は、日本の詩人・谷川俊太郎さんを思わせるとも評され、
子どもから高齢者まで幅広い世代に親しまれ、「国民詩人」と呼ばれています。

日本でも詩集が次々と翻訳出版され、
2020年に刊行された『花を見るように君を見る』は、日本で14万部を超えるベストセラーとなりました。
詩集としては異例のヒットです。

スターも大好き

ナ・テジュさんが日本で広く知られるようになった背景には、
韓国のスターたちによるSNSでの紹介があります。

BTSのリーダー RM、J-Hope、少女時代のテヨン、 女優のソン・ヘギョなどが、
「好きな詩人」「影響を受けた詩人」として名前を挙げました。

その影響で、詩集はK-POPファンや若い世代にも広がり、メディアでも注目を集めるようになります。
また、ドラマ『ロマンスは別冊付録』に詩集が登場したことも話題となりました。

現在もナ・テジュさんの詩集は、韓国の若者向けベストセラーランキングの上位に入り続けています。

詩の世界

ナ・テジュ詩の魅力は、やさしさ・簡潔さ・日常性にあります。

難しい言葉や抽象的な表現はほとんど使わず、
短い言葉で、読む人の心にまっすぐ届く詩が多いのが特徴です。
本人も「誰でも理解できる詩」を目指していると語っています。

代表作の一つで、小学校の教科書にも掲載されている詩が『풀꽃(草花)』です。

じっくり見てこそ美しい
ずっと見てこそ愛らしい
きみもそうだ


たった3行の短い詩ですが、
「ちゃんと見れば、必ず美しさがある」というメッセージが込められています。
読む人が自分自身の経験を重ねられる“余白”を残すための短さだと言われています。

この簡潔さは、日本の短歌や俳句に通じるものがあるとして、日本の読者からも高く評価されています。

80歳を迎えた今も、
国境を越えて人々の心に寄り添い続ける詩人、ナ・テジュ。
その言葉は、今日も静かに、多くの読者のそばにあります。

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