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国連軍縮会議 米朝が応酬
2019-03-20 Updated.
 
ジュネーブで開かれている国連軍縮会議で、アメリカの代表は、北韓の核やミサイル計画を含む「完全な非核化が先」という原則を主張したのに対し、北韓の代表は「段階的な制裁緩和」が必要だという立場から、アメリカを非難するなど、激しい応酬がみられました。
アメリカ国務省で軍縮を担当するイレヘム・ポブレテ次官補は現地時間の19日に開かれた国連軍縮会議で、「北韓は、大量破壊兵器と弾道ミサイルプログラムを完全に放棄する以外に道はないと理解する必要がある」と述べ、改めて北韓に非核化を迫りました。
そのうえで、国連安全保障理事会の決議に違反して北韓に兵器を提供したり、北韓と軍事協力を行わないよう各国に呼び掛けました。
これに対して、ジュネーブ駐在北韓代表部のチュ・ヨンチョル参事官は、「北韓がこの15か月間にわたり核実験とミサイル発射を実施していないことを踏まえると、制裁措置を今のまま維持することは正当化できない。アメリカのおかしな計算方法が、いまの状況を危なくしている」として非難しました。
チュ参事官は、「米朝間の問題は、信頼を醸成するためにひとつ一つ段階的に対応していく必要がある」という考えを示し、これまで北韓が主張してきた段階的な非核化を改めて強調しました。
2回目の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、米朝が互いに原則的な立場を繰り返し表明するなど、駆け引きが続いていることから、交渉再開に向けた新たな糸口を見出すには、かなりの時間がかかりそうです。
 
 
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