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去年12月に入隊したBTSの最年長メンバー、JIN（ジン、本名　キム・ソクジン）が、新兵教育隊の助教になったということです。入隊するとまず新兵教育隊で５週間、基礎軍事訓練を受けることになるのですが、その間に助教の選抜があり、JINがそれに志願したといいます。

助教とは、訓練兵を教育する教官を補佐する役目をします。訓練兵を引率して統制しなければならない責任を持つ人です。兵士の中から選ばれるのですが、基礎軍事訓練で成績が優秀なだけでなく、他の訓練兵の模範になるような人格を持っていなければならないとして、選抜の基準がかなり厳しいことで知られています。その助教に、実は多くの芸能人がなっています。俳優のヒョンビン、クォン・サンウ、イム・シワン、カン・テオ、歌手で俳優のピ（Rain）、２PMのオク・テギョンとファン・チャンソン、BIGBANGのデソン（D-LITE）など、枚挙にいとまがないくらいです。ではなぜ、多くの芸能人兵士が助教に選ばれるのでしょうか。

兵務庁の「訓練所助教兵の募集基準」によりますと、助教の選抜には、高校の内申書における学力の記録だけでなく、生活態度の評価や高校の出席率まで反映されます。また、1.5キロ走や腕立て伏せなどの体力テストもあります。面接も受けなければなりません。助教になぜ志願したのか、助教としての業務中に発生しうる突発的な状況についての対応能力などを問われるそうです。そして最終的には１か月余りの実践教育があり、ここで訓練兵が受ける射撃や手榴弾などの基礎軍事訓練を完ぺきに熟知し、軍の規範についての筆記試験を受け、さらには訓練の各科目ごとに教官の前で訓練兵を教育するシミュレーションを行い、合格した人だけが助教になることができるようになっています。

専門家らの話によると、芸能人は基本的にショーマンシップを持っていて、それが他の兵士を統率する上で役に立つということです。「助教の最も重要な役割は、正確な動作と手続きを人にやってみせることであり、演技や振り付けを正確に体現する本業が、訓練での動作や軍隊の定型的な動きを示す上で大きな強みがある」という見方もあります。また、芸能人は青少年期から、所属事務所で団体でトレーニングを受けたり合宿生活を通じてトレーニングをする場合がほとんどで、特にアイドルグループの場合はルールを守ることに慣れており、長期にわたる合宿生活やトレーニングの過程が軍隊での団体生活と通じる点があるとみられています。

BTSのJINも模範的な訓練兵として知られています。ちなみに旧正月のソルを前に部隊内で開かれたかくし芸（特技自慢）大会で、彼がいるグループが優勝し、その褒賞として、グループの兵士全員が１日間の休暇を得たということです。JINがグループの兵士たちにダンスを直接教えた結果なのだそうです。