政府が物価の安定化に向けて力を入れているにも関わらず、原材料価格の上昇や、口蹄疫、それに寒波などによって、農水産食品の価格が大幅に値上げされており、インフレの懸念が高まっています。
去年12月の輸入商品の物価上昇率は、1年10か月ぶりに最も高い12.7%で、生産者物価の上昇率は、2年ぶりに最も高い5.3%となりました。
また、政府が生活必需品79品目の価格を調査したところ、7日現在、石鹸、リンス、インスタントコーヒーなど48品目の価格が、その前の週より上昇しているほか、口蹄疫や寒波などの影響で農水産物の価格も急騰しており、国民の生活に支障が生じています。
政府はこのような状況を受け、13日、物価安定化に向けた総合対策を打ち出しましたが、公共料金や生活必需品の価格の引き上げを先送りするだけに止まっており、限界があるという指摘がでています。
一方、韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は、19日開かれた韓国金融研究院の講演会で、「物価上昇への圧力が強まり、インフレに関しては、かなり厳しい状況にある」と述べました。

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