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「1987」とアジア民主化運動の系譜

2021-07-31

KBS WORLD Radio




ソウル南営洞の旧「中央情報部治安本部対共分室」。1987年1月、ソウル大生朴鐘哲さんは取調中にここで拷問死した。この事件の真相が暴露されると民主化要求運動が全国に広がった。大統領民主選挙を勝ち取った「6月民主化抗争」である。この建物は今「朴鐘哲民主人権記念館」として保存されている。


ソウル新村にある「李韓烈記念館」。6月民主化抗争が燃え上がるきっかけには、1987年6月、機動隊が発射した催涙弾の直撃を受けて延世大生李韓烈さんが死亡した事件もあった。内部には李さんが事件当時着ていた衣服や警察の死体押収令状などが展示されている。


李韓烈さんが死亡した延世大学正門の現在。映画「1987、ある闘いの真実」では、朴鐘哲さんと李韓烈さんの死亡事件と6月民主化抗争の経緯が描かれる。実は、1987年という年は、中国の自由化要求学生運動、台湾の戒厳令解除など、民主化に向けて東アジアが大きく揺れ動いた時代、韓国の民主化運動にも熱い関心が注がれた。


2020年6~9月、台北で開催された朱立煕氏(1985~88年台湾「聯合報」ソウル特派員、現・台湾政治大学教授)の写真展(「1987人民覚醒・韓国民主見證影像展」)のパンフレット。韓国と台湾の民主化プロセスの経験を共有しようと、いまも台湾の学生と李韓烈記念館との交流は続いている。


2014年秋、香港中心部の道路を80日間占拠した「雨傘革命」。1987民主化運動の精神は、1989年「天安門事件」、台湾の1990年「野百合学生運動」、2014年「ひまわり学生運動」、そして香港へと引き継がれ、さらに2020年タイ王政反対デモ、2021年ミャンマー軍政抗議デモへと連帯の輪は広がっている。

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