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権力と民意 変わる光化門広場

2021-04-25

KBS WORLD Radio

光化門の「光化」とは、「光」つまり儒教を柱にした朝鮮王朝の文化・威厳でもって世界を教化することを意味し、その「光」を発する光化門前から南に伸びる道路は王の威厳を象徴する「王道」と呼ばれた。

 

議政府の遺構の発掘調査。光化門前の通りは、このほか刑曺(法務部)、兵曺(国防部)、司憲府(警察)など6つの役所「六曺」が並ぶ中央官庁街だった。今の世宗大路は権威主義の時代には権力の展示空間として、大衆を動員したパレードや行事がしばしば行なわれた。

 

2019年10月3日の保守系団体による政権批判集会には数百万という市民が集まった。民主化の時代になるとその時々の政治的テーマで「ろうそく集会」がしばしば開かれ、光化門広場は民意を政治に届ける場となった。

 

2020年2月、新型コロナウイルスの感染拡大で、光化門広場での集会には禁止命令が出された。それまで毎週土曜日に行なわれていた市民集会は姿を消し、この年秋の保守系団体による大規模デモ計画には徹底的な封鎖措置がとられた。


 光化門広場と世宗大路は、「人が中心の本物の広場」をスローガンに、道路の半分のアスファルトを剥がし、緑の公園にする工事が進められている。「ソウルの顔」ともいえる広場の役割をどうするのか、ソウル市政のなかで、いまだに論争は続いている。

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