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北韓が発射したミサイル 新型の固体燃料式ICBMか

Write: 2023-04-13 15:02:53

Thumbnail : YONHAP News

北韓が13日、発射した弾道ミサイルは、新型で固体燃料式のICBM=大陸間弾道ミサイルだった可能性が指摘されています。 北韓はこれまで固体燃料式の弾道ミサイルを発射したことがなく、韓米の軍当局は、北韓のミサイル発射実験が新たな段階に入ったとみて、警戒を強めています。 
 
韓国軍が13日、発表したところによりますと、北韓は同じ日の午前7時23分ごろ、平壌(ピョンヤン)付近から韓半島東の海、東海(トンへ)に向けて弾道ミサイル1発を発射したということです。
 
このミサイルの飛行距離は1000キロ、最高高度は3000キロ未満とされ、これまでの中距離弾道ミサイルやICBMとは異なります。
 
発射地点も、これまでの平壌の順安(スナン)飛行場ではなく、平壌郊外の南東部とされています。
 
韓国軍は、ミサイルの軌道の特性などを分析した結果、新たなミサイルの発射実験だったという見方を示しました。
 
ことし2月の軍事パレードで公開された新型固体燃料式ICBMや、おととし1月の軍事パレードで公開した「北極星5」の可能性も指摘されています。
 
これらのミサイルは、これまで発射実験を行っていないとみられています。
 
北韓は通常、「北極星」という名前を固体燃料を使うSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルに付けていますが、「北極星5」は地上発射のミサイルである可能性もあります。
 
固体燃料式のミサイルは、液体燃料式とは異なり、燃料を注入するなどの作業が要らず、迅速かつ目立たない形で発射の準備ができます。
 
北韓は去年12月、推力の高い大出力の固体燃料型のエンジンを使った地上噴出試験に初めて成功したと発表しています。
 
韓国軍は、北韓のミサイル発射への対応として、北韓のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃する「キルチェーン」、発射されたミサイルを迎撃する「韓国型ミサイル防衛体系」、北韓から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う「大量反撃報復」のいわゆる「3軸体系」の整備を進めていますが、北韓が固体燃料を使ったミサイルを発射した場合、北韓の攻撃に対応する時間は、これまでの想定よりも短くなります。
 
専門家は、「初めての試験とあり、ミサイルの性能を全力でテストしてはいないはずだ。いまは高度3000キロでも、次第に高度を高めていくだろう」と話しています。
 
韓米の軍当局は、今回の発射実験で北韓の固体燃料式ミサイルの開発が新たな転機を迎えたとみて、重く受け止めています。

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