尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が16日、韓日首脳会談のため日本を訪れましたが、ソウルの都心各地では会談に反対する集会が開かれています。  
 
革新系の市民団体は16日、尹大統領が出発した京畿道（キョンギド）城南（ソンナム）のソウル空港前で、韓日首脳会談に反対する記者会見を開き、「政府が徴用被害者らの権利を売り渡し、その見返りに首脳会談を買った。屈辱的な解決策で日本の植民地支配に免罪符を与えた」と強く批判しました。
 
市民団体「平和統一市民会議」などは16日午前9時から、ソウル龍山（ヨンサン）の大統領室の前に集まり、「徴用問題の解決策は屈辱外交だ」として、参加者が交替で座り込みを続けています。
 
前日の15日には、全国18の大学で、有志の学生が、政府の徴用問題の解決策と韓日首脳会談を批判する声明を発表しました。
 
また、大学生団体の「平和ナビ・ネットワーク」は16日、龍山駅広場に設置された徴用工像の前で首脳会談を糾弾する記者会見を開き、大統領室まで抗議デモ行進を行う予定です。
 
また別の学生団体は大統領室の前で集会を開き、韓日の「未来パートナーシップ基金」を拒否するという立場を表明しました。
 
西大門（ソデムン）区の独立門の前では、革新系政党を含む市民団体が徴用問題の解決策の破棄を求める横断幕を設置します。
 
こうした集会などは、尹大統領が17日に帰国したあとも、週末まで続く見通しです。
 
18日の土曜日には、徴用被害者の支援団体などがソウル市庁前のソウル広場で集会を開き、徴用問題の解決策の撤回を求める予定です。