去年行われた小中学生と高校生の体力テストの結果が公表され、子どもたちの体力は、おととしより改善したものの、コロナ禍前の水準には回復していないことがわかりました。
教育部は24日、全国の小中高生を対象に去年行った「健康体力評価」の結果を公表しました。
「健康体力評価」は、2009年から毎年、小学校5年生から高校3年生までの児童・生徒を対象に行っている体力テストで、持久力、柔軟性、瞬発力などを測定し、点数に応じて1等級から5等級にランク分けするものです。
去年のテストの結果、最も評価が高い1等級となった児童・生徒の割合は5.5%で、コロナ禍前の2019年に比べて1.3ポイント減っています。
2等級の割合は34.3%で、2019年より4.2ポイント減っています。
ただ、いずれもおととしよりはやや増えています。
一方、3等級から5等級の平均的あるいは体力が劣る子供の割合も同様に、おととしとより減っていますが、コロナ禍前と比べると、依然として高くなっています。
3等級は43.5%で、2019年に比べて1ポイント高く、4等級は14.7%で、3.7ポイント高い水準です。
5等級は、2019年は1.2%で、去年は1.9%でした。
教育部は、学校での多様な体育活動を支援するなどして、子どもたちの体力回復につなげたいとしています。