アシアナ航空の旅客機が非常ドアが開いた状態で着陸した事故で、非常ドアを開けた30代の乗客の男が28日、逮捕されました。

男は警察の調べに対し、「最近失業してストレスを受けていた。着陸前に息苦しくなり、早く降りたかったのでドアを開けた」と供述しています。

この事故は26日、済州（チェジュ）島から大邱（テグ）に向かっていたアシアナ航空機で、30代の乗客の男が着陸直前に勝手に非常ドアを開けたもので、機内に強い風が吹き込み、呼吸が困難になる乗客も出ました。飛行機は無事着陸しましたが、警察が航空保安法違反の疑いで男の身柄を拘束したものです。

この事故で乗客9人が呼吸困難を訴え、救急車で病院に搬送されました。

当時、乗客の中には全国少年体育大会に参加する済州島の小中学生の選手団65人もいて、病院に運ばれた乗客9人のうち8人が選手団の選手でした。

アシアナ航空は27日、この旅客機と同じ機種について、非常口横の座席の販売を中止したと発表しました。