大量破壊兵器と弾道ミサイルなどの拡散を防止する取り組み「大量破壊兵器拡散防止イニシアチブ」が発足してからことし5月で20年になります。これを記念して、韓国で閣僚級会合が開かれることになりました。
外交部が22日、発表したところによりますと、「大量破壊兵器拡散防止イニシアチブ」の加盟国を招いて閣僚級会合を開き、これまでの発展を評価するとともに、協力強化に向けた方策を検討するということです。
このイニシアチブは、大量破壊兵器と弾道ミサイルの拡散を阻止するために関連物質の移送や関連技術の移転を防ぐもので、2003年に発足し、現在106か国が参加しています。
韓国は2009年に加わり、専門家会合への参加や、海上訓練を共同でスタートさせるなど、積極的な活動を行っています。
閣僚級の会合は5年おきに開かれ、2008年にアメリカ、2013年にポーランド、2018年にフランスで開かれています。
韓国政府は、閣僚級会合の開催とあわせて、ことしの海上訓練も主催します。
外交部は、「最近、北韓が国連安保理決議に反して核やミサイルの発射実験を繰り返し、国際社会の不拡散体制の強化や大量破壊兵器・運搬手段の拡散防止の重要性が浮き彫りになっている。これを機に、グローバル中心国として不拡散への韓国政府の固い意志を国際社会に示したい」としています。