韓国国防部とアメリカ国防総省による高官級協議が行われ、来月、アメリカ・ワシントンで国防・外交次官級会議の「拡大抑止戦略協議体（EDSCG）」を開くことが決まりました。
国防部が17日、発表したところによりますと、アメリカ国防総省との韓米統合国防対話（KIDD）が16日と17日にソウルで開かれました。会議では韓米両国が韓半島の完全な非核化という目標を再確認し、韓国を防御するための準備態勢を引き続き維持していくことで一致したということです。 
また両国は、ことし5月の韓米首脳会談での合意にもとづいて、「拡大抑止戦略協議体」の会議を来月、ワシントンで開催するほか、先月の韓米国防相会談で議論した拡大抑止のための戦略兵器の運用演習も近く行うことで一致しました。
さらにミサイルへの対応能力や態勢を強化するため、両国が参加する「ミサイル対応政策協議体（CMWG）」も新たに設けることにしました。
このほかに、両国は来週から行われる韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド」をきっかけに、韓半島周辺での演習の範囲や規模を拡大していくことで一致したということです。
戦時作戦統制権の移管については、移管のための条件を満たすうえで大きな進展があったと評価し、「乙支フリーダムシールド」で行われる韓国軍主導の未来連合軍司令部の完全運用能力（FOC）検証の成功に向けてアメリカ側も協力することにしました。
今回の会議には、韓国からは国防部の国防政策室長が、アメリカからは東アジア・太平洋担当の国防副次官補が首席代表として出席しました。