朴振（パク・ジン）外交部長官は、7日から2日間の日程でインドネシアのバリ島で開かれる、G20＝主要20か国の外相会合に出席します。
今回の外相会合の期間中に朴長官は、北韓の核問題をめぐる韓日米3か国の連携と、中国との協議に集中して取り組むものとみられます。
外交部によりますと、今回のG20外相会合では「多国間主義の強化」と「食料・エネルギーの安全保障」について話し合われるということです。
今回の会合は、ロシアのウクライナ侵攻が長期化しているなか開かれるため、先月29日から2日間、スペイン・マドリードで開かれたNATO＝北大西洋条約機構の首脳会議と同様に、アメリカ対中国・ロシアの「新冷戦」に向かっていることを再確認する場になるとの見方が出ています。
外交消息筋によりますと、今回の会合に合わせて朴長官は、アメリカのブリンケン国務長官と日本の林芳正外相による韓日米外相会合に参加する予定だということです。
この外相会合は、アメリカが要請したもので、実際に会合が実現すると、ことし5月に就任した朴長官が参加する初の韓日米外相会合となります。
これを前に、NATO首脳会議に合わせて4年9か月ぶりに韓日米の首脳が会談し、北韓の核とミサイル開発に備えた連携を強化することで一致しており、韓日米外相会合で関連の協議を行うものとみられます。
また、G20外相会合の期間中に、朴長官と中国の王毅外相が会談する可能性が高いとされており、朴長官は、王毅外相に北韓問題の解決に向けた協力を要請するものとみられます。