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政治

北韓の衛星発射失敗 国家情報院「無理な経路変更で問題発生か」

Write: 2023-06-01 11:48:41Update: 2023-11-28 11:39:47

北韓の衛星発射失敗 国家情報院「無理な経路変更で問題発生か」

Photo : YONHAP News

北韓が31日、軍事偵察衛星の打ち上げに失敗した原因について、韓国の情報機関、国家情報院は「無理に経路を変更し、技術的に問題が発生した可能性がある」という見方を示しました。

国会情報委員会の関係者によりますと、国家情報院は31日に非公開で開かれた情報委員会の会議で、北韓の軍事偵察衛星の打ち上げの失敗の原因ついて、「無理に経路を変更し、技術的に問題が発生した可能性がある」と報告したということです。

北韓は打ち上げから2時間半あまりが過ぎた31日午前9時ごろ、軍事偵察衛星の打ち上げに失敗したことを公式に認め、「ロケットの1段目の分離後、2段目のエンジンの始動で異常が発生して推進力を失い、西海に墜落した」と説明しています。

国家情報院は、「過去には、1段目と2段目の飛行経路が直線だったが、今回の打ち上げでは、無理に経路を変更し、技術的な問題が発生した可能性があるみている」と話しました。

また、「通常20日ほどかかる準備期間を数日に縮めたうえ、東倉里(トンチャンリ)の新たな発射場の工事が完全に終わっていない状態で急いで打ち上げに踏み切ったのも影響した」と分析しました。

打ち上げ当時の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の動向については、「西海衛星発射場から1.3キロ離れたところから、車両や天幕などの観覧施設がとらえられた。金委員長が現地視察したとみられる」と報告しました。

宇宙発射体とする北韓の主張については、「北韓は新型の衛星運搬ロケット『千里馬(チョルリマ)1』と称している。ICBM=大陸間弾道ミサイルのエンジンを基盤にした新型発射体とみられる」としました。

一方、北韓の朝鮮中央通信が1日、軍事偵察衛星打ち上げの映像を公開したことについては、「ICBMなどの兵器システムでない」ということを強調するためという見方が出ています。

国家情報院は、韓半島西の海、西海(ソへ)に落下した衛星本体について「長さ1.3メートル、重さ300キロ程度で、最大で1メートル前後の解像度を持つ、初歩的偵察任務だけを遂行できる小型低軌道地球観測衛星だと判断している」と報告しました。

また、東倉里に新たに建設された発射場から打ち上げられたと報告しました。

北韓の2回目の打ち上げの時期については、「不具合が軽い場合、早期打ち上げの可能性も排除できない」としています。

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