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ライフスタイル

第682話 ソウルで山歩きをする外国人?

#アジュンマの井戸端会議 l 2022-11-22

玄海灘に立つ虹

ⓒ Seoul Tourism Organization

新型コロナウイルスの感染拡大で、山歩きをするMZ世代(1980年代初め~2000年代初め生まれ)が増えているといます。山歩きは室内ではなく屋外での活動なので、感染リスクが軽減されるというのが大きな要因です。在宅勤務や感染後の自宅隔離によって、運動不足で増えた体重を元に戻すための運動としても最適だと書いている記事も見かけました。


ちなみにMZ世代が好きな山は、首都圏では北漢山(ブッカン山)、首都圏以外では雪嶽山(ソラク山)であることが、趣味とレジャーのプラットフォーム(フリップ)が今年10月、成人男女650人を対象に行ったアンケート調査でわかりました。首都圏では、 北漢山(24.6%)、峨嵯山(アチャ山)(13.5%)、冠岳山(クァナク山)(12.4%)の順でした。首都圏以外では、雪嶽山(ソラク山)(22.5%)、 内蔵山(ネジャン山)(14.5%)、漢拏山(ハルラ山)(11.2%)、五臺山(オデ山)(6%)、智異山(チリ山)(5.6%)の順でした。


興味深いのは、山歩きを好むこうした傾向が、外国人の間でも見られている点です。ソウル市傘下のソウル観光財団が、韓国を訪問したいと考えている外国人1092人を対象に最近行った調査で、ソウル市内の山を歩く意向があると答えた人は82.3%で、特に若い世代でこの回答が多かったということです。回答者の67.9%はソウル都心に山が多いことを知っており、特に中国、タイ、マレーシアの人たちに、「山歩きをする意向がある」という回答が多いということでした。


ソウル市内の山に登る外国人が増えていることで、ソウル観光財団は、今年9月、北漢山の登山路の入口に「ソウル都心登山観光センター」を開設しました。英語、日本語、中国語で山歩きについての情報提供が行われており、韓国人ももちろん利用できます。他にも、山歩きをする前に荷物を預けたり、山歩きが終わってからはシャワーも使うことができます。予約さえすれば、登山服や登山靴なども借りることができるそうです。開設されてから11月12日までに1361人の外国人がここを利用したということです。


ソウルの山が外国人にも人気があるのは、アクセスの良さをまず挙げる人が多いのだそうです。ソウル都心から、バスや地下鉄など公共交通手段を使えば、主な山の登山路の入口まで30~40分ぐらいで着きます。海外の人にとって、200~300メートルの高さの山が、観光地が集まっている都心に近い場合が珍しいのではないでしょうか。また、いろいろな施設がよく整備されているという声もあるということです。勾配が急なところには階段や、安全のためのロープやフェンスが設置してあったり、ところどころにトイレもあります。


山に関連した観光プログラムも設けられています。たとえば、夜間のトレッキングです。先ほどお話ししたように安全のための装置が設置されているため、夕日を見ながら、登山用のランタンを手に、山を歩くのです。このプログラムはコロナ禍の真っただ中、韓国の若い世代に人気でしたが、それが外国の人にも浸透しているといえます。会員数1万4000人のネット上の同好会「クライミング・イン・コリア」は、毎週登山やアクティビティなどの活動を行っていて、特に仁王山のサンセットクライミングは毎週60~70人が参加するほど人気があるのだそうです。

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