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ⓒ YONHAP News

韓国では今週末から来週8月の第1週にかけて夏季休暇をとる人が多くなります。そこで韓国の夏季休暇についてご紹介します。

ユン・ソンニョル大統領も来週、就任後初めての夏季休暇をとります。大統領府の報道官は25日に「大統領が来週、休暇を取る。大統領は大統領室職員だけでなく公務員も皆エネルギーを充填し、内需振興に貢献するためにも休暇を取るよう勧めた」と明らかにしました。

ということで、大統領の言葉もあるので公務員の皆さんも、8月初めに夏季休暇をとる人が多いのではないでしょうか。しかし安全や災害、そして医療関係の担当者はなかなか休暇をとるのは難しいようです。

しかし同じ公務員でも、きっちり2週間休みをとっている人たちがいます。どこかというと全国の裁判所です。全国の大部分の裁判所は7月25日から8月5日まですでに夏の休廷期間に入っています。裁判所の休廷期間と言う制度は2006年から施行されています。そして休廷期間は一年に2度あり、夏の休暇期間である7月末から8月初めまで、もう一つは年末年始の12月末から1月初めにかけての、それぞれ2週間です。

ただ2週間休廷すると言っても2週間まるまる休めるというわけではなく、法廷で裁判が行われないだけで、実際に休めるのは3、4日くらいで残りはその間忙しくてできなかった残務処理にあてるということのようです。また裁判所は休廷でも逮捕された被告に対する刑事事件の審理、逮捕令状の実質審査などは行われます。さらに現在進行中の大きな事件「テジャン洞開発事業不正疑惑」の裁判は開かれるということです。

では民間企業の夏季休暇はというと、大企業は5日以上、従業員300人未満の企業は3日というのが平均的な夏季休暇の日数です。韓国経営者総協会によれば全国の806の企業を対象に「2022年夏季休暇実態調査」を行ったところ、全体の90%以上が夏の休暇を実施すると答えていました。業種別には製造業が「1週間集中的に休暇を実施する」と答えたところが69.3%で最も多くなっていました。工場のラインを止めることになるので一斉に休むということのようです。一方で非製造業の場合は1,2カ月の間に実施するという答えが76.7%で最も多くなっていました。また一斉に休む製造業の場合は時期的には8月初めと言う答えが一番多くなっていました。

しかし社員は休んでも企業のトップはなかなか休めないようです。特に大企業、財閥のオーナーとなればなおさらです。サムスン電子のイ・ジェヨン副会長は海外出張に行くものと見られています。特にアメリカは現在テキサス州に170億ドルを投入して工場を建設中なので、現地に視察に行くのではないかと見られています。またチョン・ウイソン現代自動車会長はすでに18日からヨーロッパに出張しており、帰国後は下半期の経営戦略を立てるものと見られます。チェ・テウォンSKグループ会長も7月27日にアメリカワシントンで開かれた「韓国戦争参戦兵士追悼の壁」の竣工式に出席しました。さらにその後は、2030年の万国博覧会の釜山誘致のための戦略を構想するものと見られます。

全国的に夏季休暇に入る韓国です。どうか何の事故も起こらずに、天気にも恵まれた休暇期間となりますように。でもご安心ください、日本語放送に夏季休暇はありません。

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