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ライフスタイル

第664話 アイドルグループの「第2幕」

#アジュンマの井戸端会議 l 2022-07-19

玄海灘に立つ虹


世界的に人気を集めているKPOP。その中心にいるのがアイドルグループです。

第1世代のアイドルが1990年代半ばに盛んに活動するようになり、それからすでに30年が過ぎようとしています。


この30年間で変わったことはいろいろありますが、特にアイドルグループの契約形態はだいぶ変化してきました。第1世代の契約関係は「奴隷契約」と呼ばれていたほど長く、アイドルクループにとって不利なもので、2000年代初め、専属契約の問題が次々に表面化しました。それ以降はアイドル市場が広がり、また公正取引委員会が芸能人の標準契約期間を最大7年と定めたことで、専属契約期間は7年までとなりました。そこでできたのが「魔の7年」という言葉です。魔の7年を乗り切ることができずに活動中止や解散となったグループも少なくありません。しかし最近の韓国歌謡界では「第2幕」という言葉がキーワードになっており、グループ活動の体制に変化が見られています。


魔の7年では、グループの一部のメンバーがほかの事務所に移り、ソロ活動をするようになったり、俳優になったりすることで、全員で活動できなくなり、解散という流れになる場合が多いものでした。しかし最近では、練習生と呼ばれるデビュー前から所属していた事務所と再契約をすることで、安定した活動を追求しながらも、体制を変えてチームとしての活動を長期的に続けていくことができるようにする場合が増えています。こうした活動形態は、魔の7年を乗り越えるシステムとして定着するのではないかとみられています。


「第2幕」を開けたアイドルグループとしてはまず、BTS(防弾少年団)です。7人のメンバー全員が契約期間を1年以上残した状態でさらに7年間の専属契約を現在の事務所ハイブと結んだBTSは、6月、自身のユーチューブの公式チャンネルを通じて、グループとしての活動を一時中断し、当分はソロ活動に専念する意思を示しました。その最初のケースとして、メンバーのJ-HOPEが、7月15日に初めてのソロアルバムをリリースしています。


4人組の男性アイドルグループのWINNERも、去年4人全員が5年間の再契約を終えています。今年メンバー2人(キム・ジヌ、イ・スンフン)が除隊し、2年3か月ぶりにグループでの活動を再開しましたが、これから残りのメンバー2人(カン・スンユン、ソン・ミンホ)の入隊が予定されています。WINNERは、メンバー2人の入隊による空白期を前にしたいまを「第2幕を開けるスタート地点」だと表現しています。活動再開に当たり、メンバーのカン・スンユンは、「第1幕ではメンバー4人が同じ道を歩いてきたが、これからはその道が4つに分かれると思う。そうなると4人が一緒に活動するときにシナジー効果があるだろう」と話しました。


9人組の女性アイドルグループ、TWICEも、メンバー全員が現在の所属事務所のJYPエンターテインメントと、7月12日、再契約を済ませたということです。デビューした2015年から一貫してグループでの活動を続けてきましたが、6月24日、メンバーのナヨンが、先陣を切ってソロアルバムをリリースし、TWICEの第2幕を開けた形です。TWICEは8月26日にミニアルバムをリリースし、グループとしての活動が予定されていますが、「メンバー各自の個性が異なるので、他のメンバーの多様なソロ活動も期待してほしい」とナヨンは話していて、ナヨン以降、他のメンバーのソロアルバムのリリースなどが続くものと予想されています。

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