メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

第661話 ソウルの地下鉄についての話題2つ

#アジュンマの井戸端会議 l 2022-06-28

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

1 新型コロナウイルスの感染防止のための規制がだいぶ緩和されたことで、ソウル市内の地下鉄駅の構内や列車内での映画やドラマの撮影が増えています。

ソウル交通公社によりますと、今年上半期に地下鉄駅構内や列車内で行われた撮影件数は合わせて90件で、去年一年間の86件をすでに上回っています。


ソウルの地下鉄での撮影件数は2019年に336件にのぼりましたが、2020年には新型コロナウイルスの影響で66件に減っています。撮影協力の要請があっても、感染防止策を徹底させるためにソウル交通公社が2020年2月からは要請を断っており、それが撮影件数の減少につながりました。


しかし、感染防止のための規制が緩和されたことで、去年6月からは地下鉄の運行終了後の撮影を認め、同じく去年10月からは、マスクの着用や体温の確認などの防疫措置を取ることを条件に撮影に伴う制限をすべてなくしたということです。


ちなみに今年上半期に撮影件数が最も多かった駅は6号線の緑莎坪(ノクサピョン)駅で、7件の撮影が行われました。緑莎坪駅は、普通のビルの12階ぐらいの深い地下にある(長さ23.6メートルのエスカレーターがある)のですが、天井がガラスのドームになっていて、そこから日差しがさんさんと降り注ぐつくりになっている上、植物が植えられた展示空間(地下芸術庭園)もあり、撮影場所として人気があるということです。撮影場所として次に多かったのが同じく地下鉄6号線のワールドカップスタジアム駅(4件)、次いで2号線のソンス駅(3件)でした。ワールドカップスタジアム駅ではKBSドラマ『クレイジーラブ』(2022.3~4放送)の撮影も行われました。


2 ソウル交通公社が、ソウル地下鉄1号線から8号線までの一部の駅で、商号などを併記できるようにしました。

1号線から8号線まで合わせて50の駅名に、企業や団体などの名称を併記できるようにするもので、その企業や団体からお金を受け取るため、韓国では「駅名販売」と呼ばれています。地下鉄公社の財政難を解決するための策の一つで、2016年から始まっている事業です。現在33の駅で駅名が併記されており、今回の駅名販売は50の駅が対象になっています。すでに書類の受付が始まっていて、ソウル地下鉄公社は、7月初めには併記に伴う契約を締結する計画です。


駅名との併記には、その企業や機関が、対象となる駅の1キロ以内(ソウル郊外は2キロ以内)になければなりません。新しく対象となった駅には、年間全国一の輸送人員数を誇る江南(カンナム)駅やここKBSが近い汝矣島(ヨイド)駅も含まれています。


対象となる企業や機関は入札形式で選ばれます。落札した事業者は、3年間、駅名とともに機関名などを併記できるようになります。3年の契約期間が終わったあと、一度に限りさらに3年間契約を延長することができます。ちなみに費用は3年間でソウル支庁駅が7億638万ウォン、高速ターミナル駅5億4856万ウォン、江南駅8億7598ウォン、汝矣島駅2億5471万ウォンなどです。いずれも入札開始価格なので、落札価格はこれより高くなるものとみられます。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >