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グーグルコリアが発表した「2022年　検索ランキング」で1位を占めた単語が「気候変動」でした。グーグルでは年間検索ランキングをニュースおよび社会、人物などの８部門と総合部門で発表しています。そして国ごとにも発表しています。

注目されたのは、グーグルコリアでもグーグルジャパンでも今年一番検索された人物が「安倍晋三」だったことです。安倍首相の狙撃事件は日本だけじゃなく、韓国人にとっても大きな衝撃だったことが分かります。

さて詳しく見ていくと、韓国の検索ランキング、総合部門では１位が「気候変動」2位が「おかしな弁護士、ウ・ヨンウ」3位が「超短期降水予測」4位が「ワールドカップカタール大会」5位が「梨泰院事故」の順でした。2位の「おかしな弁護士、ウ・ヨンウ 」というのは、今年人気だったテレビドラマのタイトルです。日本では「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」というタイトルで放送されています。

非常に興味深いのは、人気ドラマやワールドカップ、梨泰院事故よりも人々が興味をもったのが「気候変動」だったということです。3位の「超短期降水予測」も同様です。実は今年の検索ランキングというのは「昨年に比べて今年の検索件数が最も多く増えた順」を表わしています。絶対的な検索件数ではありません。でも「気候変動」と「超短期降水予測」という言葉を調べた人が今年急増したのは確かです。「気候変動」を検索した利用者が一緒に検索した「関連検索キーワード」としては、気候変動の原因、気候変動の影響、気候変動への対応、気候変動の解決策など、原因や現況・対応策などに対する内容でした。また「超短期降水予測」は 気象庁が提供する情報で、利用者の現在の位置を中心に６時間程度後までの予測降水量を示すサービスです。超短期降水予測は、中部地方を中心に１１５年ぶりの記録的な豪雨が降った8月8日を含む8月7日から8月13日までの期間に最も多く検索されました。

専門家は市民が今年集中的に発生した異常気象現象と気候災害を経験し、気候変動に対して関心を持つようになったと分析しています。環境の専門家は「今年は大雨、大型台風、蔚珍の山火事など気候災害が国内で例年より頻繁に、衝撃的な形で起きた。これを経験した市民たちが、気象異変の本質が気候変動だということを体感し、気候変動についてさらに多く検索したものとみられる」と話します。

ちなみにグーグルコリアの2022年　検索ランキングでの人物部門の1位が「安倍晋三」2位が「ユン・ソンニョル」3位が「カン・スヨン」4位が「ソン・ヘ」5位が「ソン・フンミン」でした。カン・スヨンさんは女優さん、ソン・ヘさんはKBSの全国歌自慢の司会を務めていたコメディアンです。人物部門の1位、3位、4位が今年亡くなった方です。人間、訃報に接すると思わず検索をしてしまうようです。