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ライフスタイル

第660話 BTS、グループとしての活動を一時中断...

#アジュンマの井戸端会議 l 2022-06-21

玄海灘に立つ虹

ⓒ BIGHIT MUSIC

BTS(防弾少年団)が、6月14日、自身のユーチューブチャンネルを通じて、グループでの音楽活動を一時中断する意思を表明しました。ソロアルバムのリリースや多様なアーティストとのコラボなどソロ活動をしていくということです。


メンバーたちは、

「この10年間、BTSとして活動している間、自身が熟成されていないという気がした。このチームがどこを目指しているのかわからなくなった」(RM)

「歌詞が出てこない。無理矢理絞り出している。今は本当に言いたいことがないし、何を言えばいいのか分からない」(SUGA)

などと発言しています。


BTSのメンバーのこうした発言は、かなりショッキングなものでした。世界の大衆音楽シーンに大きな足跡を残しているBTSからこうした発言が飛び出たことで、KPOPアイドルを養成するシステムを問題視する報道が改めて出ています。実際、BTSもそうでしたが、韓国で活動しているアイドルグループのほとんどが、過酷なトレーニングに耐え、団体生活を余儀なくされています。この日、BTSは、7人で生活していたマンションの賃貸契約が終了したとして、メンバーそれぞれが一人暮らしをしていると説明しました。団体生活は、KPOP特有のもので、プライバシーが保障されているとはいえません。トレーニング漬けの毎日を過ごし、ようやくデビューにこぎつけてからも、分刻みのスケジュールによりちゃんと寝ることも食べることもできないことが少なくありません。社会的に成功したとしても、大きな事務所でない場合は、一つか二つのグループの稼ぎが会社全体の収益に直結してくるので、メンバーは休む暇もなく働かされるのが実情です。


BTSの場合は、所属する芸能事務所、ハイブが、韓国一の資産規模を誇るエンターテインメント企業に成長しましたが、稼ぎ頭のBTSの活動が絶対的な割合を占めているため、メンバーがグループでの活動を一時中断するという選択ができるようになるまで、9年という歳月がかかったといえます。最近では、ハイブをはじめ、SM·YG·JYPなどの大手はもちろんのこと、MAMAMOOが所属するRBWが上場し、アーティストたちの負担はますます重くなっています。アーティストの成果イコール株価となるからです。実際、BTSの一時休止発言があってから、ハイブの株価は前日の終値より25%ほど下がりました。こうした状況なので、無理な活動などで体調を崩したり、パニック障害になるアイドルグループのメンバーもかなりいます。


大衆文化評論家のチョン・ドクヒョンさんは、「防弾少年団は自分たちが音楽を作り、それに考えや感情をのせる、それこそ「アーティスト」として成功を収めたが、KPOPのシステムは依然として、練習生、デビュー、そして過酷な活動をする7~8年間という過去の形態を維持している」と指摘した上で、「精神的、身体的な枯渇を防ぐため、今の状態をすべて空っぽにして休んでからまた埋めていくとい方式に、KPOPのシステムが発展しなければならない。BTSは、20年以上も変わらずにいたkpopアイドルシステムに変化が必要だという問題を提起した」と強調しました。

 

さらに、軍隊の問題もメンバーの決定に影響を及ぼしたのではないかという見方もあります。最年長メンバーのジンは1992年生まれで、兵役法の改正を受けた文化体育観光部長官の推薦で入隊が延期されている状況ですが、兵役法がKPOPアイドルなど芸能人の国威発揚の功労を認める方向でさらに改正されなければ、今年末までには入隊しなければなりません。次いで1993年生まれのシュガ、94年生まれのJ‐HOPEとRM、95年生まれのVとジミン、97年生まれのジョングクまで相次いで入隊となり、7人一緒の活動は少なくとも5年はできないことになります。こうした状況が、今回の決定に影響したのではないかという考え方です。

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