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論点

カンヌ映画祭で二冠獲得

2022-06-04

ニュース

ⓒYONHAP News

世界3大映画祭の一つ、第75回カンヌ国際映画祭の授賞式が先月28日、フランスで行われ、是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』に出演したソン・ガンホが韓国人俳優としては初めて最優秀男優賞を、パク・チャヌク監督が最新作『別れる決心』で監督賞を受賞しました。

是枝監督の『ベイビー・ブローカー、赤ちゃんポスト』は、親が養育を放棄した新生児を預かる「ベイビー・ボックス」に預けられた1人の赤ちゃんを巡って、いろいろな思惑を持った人々の複雑な姿を描き出す人間ドラマで、ソン・ガンホは、ベイビー・ボックスに預けられた赤ん坊の養父母を探し、特別な取引をする自称善意のブローカーを演じました。

『ベイビー・ブローカー、赤ちゃんポスト』には、ソン・ガンホのほか、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナなど、韓国人俳優が出演しました。

ソン・ガンホはこれまでカンヌ映画祭に韓国の俳優としては過去最多の7回目の参加ですが、男優賞の受賞は初めてです。

カンヌ映画祭では、2008年に『シークレット・サンシャイン』で韓国の俳優としては初めてチョン・ドヨンが主演女優賞を受賞しています。

ソン・ガンホは受賞が発表されると是枝監督と熱い抱擁を交わし、受賞のあいさつで、「偉大なる芸術家、是枝裕和監督に深く感謝申し上げます」と感想を語りました。

是枝監督はソン・ガンホの最優秀男優賞受賞について、「自分の映画に出た役者が褒められるのが一番うれしい。作品にとって最高のゴールだ」と喜びました。

この映画は是枝監督がメガホンをとった初の韓国映画、韓国語による作品で、今後、映画部門で両国のコラボレーションが活発になる契機になるとみられます。

一方、パク・チャヌク監督は最新作の『別れる決心』で監督賞を受賞しました。

パク・チャヌク監督はカンヌ国際映画祭コンペティション部門に4度目の出品です。

『オールド・ボーイ』で審査員特別グランプリ、『渇き』で審査員賞をしていますが、監督賞の受賞は初めてです。

韓国映画としては、イム・グォンテク監督の『酔画仙』に続いて2作目となりました。

『別れる決心』は、殺人事件を捜査する刑事と、被害者の妻で容疑者でもある美しい女性が互いにひかれあっていくサスペンスで、繊細な心理描写が高く評価され、最高賞のパルム・ドールの候補にも挙がっていました。

各国のメディアは、「パク・チャヌク監督の最高傑作!」「カンヌ映画祭コンペティション部門のレベルを一気に引き上げた」などと絶賛しました。

配給会社によると、『別れる決心』はすでに192の国と地域で配給が決まっていて、日本では2023年に公開される予定です。

カンヌ映画祭で韓国人俳優と監督が同時に受賞するのは異例です。

ソン・ガンホは、パク・チャヌク監督の『JSA・共同警備区域』『復讐者に憐れみを』『渇き』に出演していますが、今回は別々の映画で受賞することになりました。

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