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文化

「プンニョン」ほか

#国楽の世界へ l 2023-02-07

国楽の世界へ

「プンニョン」ほか

ソウルの公共交通は、バスや地下鉄がいつ来るのか正確に教えてくれるシステムや、地下鉄を運行した歴史が長いにもかかわらず駅や列車がとても綺麗なことで好評です。それに、値段も安く、地下鉄とバスの乗り換えの際は割引きになるということも魅力です。実は、韓国で生活している立場でも、久々地下鉄やバスを利用すると、とても便利でびっくりすることがあるんです。ソウルの地下鉄は、乗り換えの駅に到着すると音楽が流れます。以前は、路線ごとに違うクラシックの音楽が流れました。ところが、2010年からは、全ての路線において「オルシグヤ」という国楽の音楽が出てきました。国楽というと退屈で地味だと感じていた人々も、明るく軽快なこの音楽に大変満足したといいます。そのときから13年も演奏されてきた「オルシグヤ」が、今年からは新しい音楽に変わったのです。パク・キョンフンさんが作曲した、豊年という意味の「プンニョン」という曲です。以前の「オルシグヤ」と「プンニョン」という曲は両方とも、国立国楽院が生活国楽の一貫として作った音楽です。昨年の10月、国民を対象に、乗り換え案内音楽に関する調査を行い、オンライン投票を通じて、この「プンニョン」という曲が選ばれたのです。それでは、どんな曲なのか聴いてみましょう。


今度は、「新しいセガラク別曲」という曲です。1960年代、ソン・クムヨンさんが作ったカヤグムの演奏曲、「セガラク別曲」という曲を、カヤグムとコムンゴの演奏者二人で構成されるリマイダスというグループが再解釈した曲です。ソン・クムヨンさんは韓国の神話で、亡くなった人をあの世に案内するという神、バリデギのストーリーをテーマに、「セガラク別曲」を作りました。当時は、国楽のジャンルに創作音楽がほとんどなかったので、このような音楽がとても画期的だったようです。バリデギは、昔、ある王国で七番目の姫として生まれたものの、娘だという理由で捨てられてしまいました。ところが、彼女が大人になった頃、両親が重病にかかったので、薬を探してくるように連絡が来たのです。普通の人は立ち入りができない場所に薬を探しに行ったバリデギは、薬を守る神の願い事をきいてあげて薬を手に入れました。その薬で両親の病気が治り、バリデギは亡くなった人をあの世へ案内する神になったというお話です。


今度は、ミソカンパニーの演奏で、「コリドー」という音楽をご紹介いたします。微笑みという意味のグループ名、ミソカンパニーは、哲学がこもった音楽で、世の中に微笑みを与えたいということで、2009年から活動しています。ミディサウンドに伝統音楽の要素を結合させ、独特な感じの音楽を作り出しています。人生のある時期に大きな変化があるとき、変化の前や、変化の段階、変化の後に通ることになる、変化の過程にある人生の廊下を、力強く通り抜いて欲しいという願いがこもった曲です。ミソカンパニー自らが、過去と未来を繋ぐ廊下のような役割をしているような感じがする音楽です。

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