メニューへ 本文へ
Go Top

経済

韓国とオーストラリアが経済協力強化で一致

#今週の経済の焦点 l 2021-12-20

ⓒ YONHAP News

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、モリソン首相と首脳会談を行い、国交樹立から60年を迎えて両国関係を包括的戦略パートナーシップに格上げし、経済の分野での協力を強化していくことで一致しました。

文大統領とモリソン首相は今回の首脳会談で、オーストラリア産鉱物の韓国ハイテク分野への輸出で緊密に協力することで合意しました。韓国としては、米中対立などで供給網への不安が高まるなか、主力輸出品である自動車や半導体の素材の安定供給を図ったのです。 

軍需産業の分野でも大きな成果がありました。韓国企業が「K9」自走砲30門や弾薬運搬車両をオーストラリアで製造する契約を締結したのです。契約は10億オーストラリア・ドル、およそ800億円に上り、オーストラリアがアジアの国と結ぶ軍事分野の契約で過去最大とされています。アメリカ、イギリス、オーストラリアなど5か国による機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」の加盟国に「K9」自走砲を輸出する初の事例であり、アジアの国がオーストラリアに主な兵器システムを輸出するのもこれが初めてです。

一方で、米中対立が深まるなか、両国の間でバランスを取らなければならないという課題も改めて突き付けられました。オーストラリアは、来年2月の北京冬季オリンピックに政府代表を派遣しない「外交的ボイコット」を決めていますが、文大統領はモリソン首相との共同記者会見で「韓国政府は検討していない」と明らかにしています。

文大統領は、停滞した南北対話再開に向けて中国の後押しが不可欠だと判断していますが、一方で、アメリカを中心とする中国けん制の動きにもうまく対応することが課題となっています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >