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経済

AIを活用した見守りロボットを製造・販売する「ワンダフル・プラットフォーム」

#韓国技あり企業 l 2021-12-20

ⓒ Wonderful Platform

きょうご紹介した企業は、ソウル市瑞草(ソチョ)区にあるIT企業「ワンダフル・プラットフォーム」です。「ワンダフル・プラットフォーム」は2016年1月に設立され、AI=人工知能を活用した見守りロボットを開発しています。

「ワンダフル・プラットフォーム」が開発した高齢者のための見守りロボット「タソム」は、高さ30センチ、重さ3キロの、丸っこい本体にディスプレーがついた見守りロボットです。音声で指示すると家族に電話をかけたり、動画を再生したり、健康に役立つ体操の仕方を教えてくれたり、聖書やお経を読んでくれたりします。規則正しい生活をサポートする機能もあります。例えば薬を飲む時間や食事の時間などを知らせてくれます。

一番自慢できる機能は会話機能です。「タソム」は、高齢者からの質問に答えるだけでなく、先に話しかける機能もあり、AIによる自然な会話によって孤独や寂しさを紛らわすことができます。また、緊急事態が起きた時は、「助けて」と声を出すと、家族や管制センターに連絡されます。一定時間、動きを検知できなかった場合にも家族に連絡されます。 

「タソム」は現在、56の自治体や保健所などを通じておよそ3000人の一人暮らしの高齢者に提供されています。「ワンダフル・プラットフォーム」では、ロボットがなくてもスマートフォンだけで利用できるAI見守りサービスも提供しています。

今後は、発達障害を抱えた子供がいる家庭向けにコミュニケーション能力を向上させるためのプログラムや認知障害の改善に役立つコンテンツを搭載したAIロボットを提供していく考えです。また、サービスの提供によって蓄積されたデータを遺伝子解析データなどのデータと融合し、予防医療などに生かしたいと考えています。

海外進出にも積極的に取り組んでいて、アメリカに現地法人を設立して新たな市場の開拓に力を入れているほか、日本と香港の企業と提携し、世界市場への進出を準備しています。

韓国語で「愛」を意味する「タソム」。このやさしいAIロボットによって、時間や空間の制約にとらわれることなく、家族のきずなを深められる世の中が実現するのを楽しみに見守りたいと思います。

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