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経済

韓国のことしの貿易額が過去もっとも早く1兆ドルを突破

#今週の経済の焦点 l 2021-11-01

ⓒ YONHAP News 

産業通商資源部と関税庁が26日に発表したところによりますと、この日の時点でことしの輸出額は5122億ドル、輸入額は4878億ドルとなり、輸出と輸入を合わせた貿易額は1兆ドルを超えました。

去年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で貿易額が1兆ドルを割り込みましたが、それから1年で、劇的な回復を遂げたことに大きな意味があります。韓国の年間貿易額は2011~2014年と2017~2019年の合わせて7回1兆ドルを突破しましたが、10月に1兆ドルを突破したのは、1956年に統計を取り始めて以来初めてです。これまでは2018年の11月16日が最も早い達成でした。

貿易額の増加は輸出の好調が要因とみられています。ことしの輸出額は今月20日に5000億ドルを超えました。ことしに入ってから今月20日までの主な輸出品目の輸出額は、半導体983億ドル、石油化学437億ドル、一般機械416億ドル、自動車364億ドルなどとなっています。全体的に景気が回復していて、特に製造業の景気は世界的に速いスピードで回復しています。韓国は製造業の輸出の割合が多くを占めるため、輸出の好調が続いていて、経済の回復速度もことし上半期までとても速かったということができます。

食品、化粧品など新しい品目の躍進も目立っています。Kポップや、韓国のドラマ、映画などコンテンツ産業の輸出も韓流ブームを背景に活発で、それと関連した食品や化粧品などの軽工業製品も一緒に輸出が増える効果が現れています。

韓国の貿易規模は7月の時点で世界8位に上昇しました。これまでは2012年を除き、2009年以降は9位を維持していました。今の勢いだと、ことしの年間貿易額は、過去最高になることが見込まれています。なかでも輸出は、年末までに6000億ドルを超え、過去最高を更新する可能性が高いとみられています。

こうしたなか、ことし7月から9月までの第3四半期の韓国経済は0.3%の成長にとどまったというニュースが伝えられました。これは、去年の第2四半期以降、最も低いもので、ことし目標とする成長率4%の達成にも赤信号が灯りました。特定の産業への偏りを解消し、貿易をめぐる環境の変化に適切に対応すると同時に、経済の基礎体力を強化していくことが課題となっています。

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